投資

【株】靴磨きの少年の話から考える。

コロナショックで連日株価が暴落しています。私自身昨年から株を始めた超初心者ですが、完全に巻き込まれて含み損が大変なことになっています。そんな悲しすぎる私ですが、ひょんなことから靴磨きの少年の話を知り、妙に納得してしまいました。逸話から考えたことを書いておこうと思います。

靴磨きの少年の話とは?

これは、1929年10月24日(木曜日)に起きた、大恐慌の始まりとなる米国株最初の大暴落の時のお話です。

逸話の主は、ジョセフ・P・ケネディ氏。第35代米国大統領ジョン・F・ケネディのお父さんで、巨大な資産をバックグランドにした民主党の有力政治家だった人です。有名な投資家でもあり、株式や不動産で莫大な富を築き上げました。

そんなパパケネディ、1929年の大暴落を予期して、事前に全ての株を売り払って難を逃れました。それにはこんなエピソードがあるそうです。

1928年の冬のある日。その時まで株式投資で大儲けをしていたパパケネディは、オフィスに向かう途中で、靴磨きの少年に靴を磨いてもらいました。

靴を磨き終わった後、その少年はパパケネディに向かってこんなことを言ったそうです。
「おじさん、〇〇株を買いなよ。」

それを聞いたパパケネディは、
「こんな少年までが株の儲け話をするなら、この後に株を買う人はいないから株式は暴落する!」
と考え、すべての株式を売り払ったそうです。

そうして、世界恐慌の難を逃れました。

この逸話、株式の世界では有名な話として知られています。(私は知りませんでした。勉強不足ですね。)「本来なら投資を絶対しない人が投資を勧めてくるような時は、バブルの天井を暗示している」という教訓です。

似た話は現実にある。

この話、実はパパケネディの作り話で、実際にはパトロンのガイ・カリアの「株式市場はそろそろ危ない」という忠告に従ったものだったといわれています。

けれど色々調べてみると、現在もこれが株式の世界で有名な話とされているのは、ただの作り話とは言っていられない理由があるからだと思わされるようになりました。

〜ネット上の経験談から〜

ライブドアショックの話。
ライブドアショックの前、新聞やテレビなどのメディアは株式投資の話題で持ちきり。主婦の間で投資が流行り、小中学生までもがデイトレードで株式投資を始めている、などと連日メディアが報道していたようです。(私は高校生でしたが、恥ずかしながら無関心で、暴落まで気にも止めませんでした。)

この空前の株式ブームの最中、株式相場は過熱気味で非常に危険な状態にあったらしく、その後ライブドアショックにより株価は暴落してしまったそうです。

仮想通貨市場の大暴落の話。
あるブロガーの方の経験談です。ある時、株もFXも全く知らない友人が仮想通貨を始めたと熱く語ってこられたそうです。その方は一瞬靴磨きの少年の話が頭をよぎったそうですが、仮想通貨を盲信していたがために「まさか」と思ってしまったとのこと。けれど、その約1週間後に仮想通貨市場は大暴落を迎えることになってしまったそうです。

このように「本来なら投資を絶対しない人が投資を勧めてくる」というのは、相場が盛り上がり過ぎているからだと考えることができます。そして、そこには相場が加熱し過ぎていて崩壊する危険性を含んでいる、という見方も必要だと言えると思います。

自分に置き換えてみる。

さて、私がこの逸話を知って真っ先に思ったのは、「靴磨きの少年=自分だ」ということです。

「本来なら投資を絶対しない人」は他ならぬ私だと思いました。私が株を始めてめてみようと思ったのは、家族がその1年前から始めていたからですが、慎重派の私でも家族の成功談と浅い知識で見た株のチャートから「儲かるかも」と軽く考えてしまったのです。

自分で言うのもなんですが、ケチで慎重派で石橋を叩いて叩いて渡らない私が「つい」株に手を出してしまったと言うのは、「本来なら投資を絶対しない人」が手を出したくなるような盛り上がり相場だったのだなぁと今更ながらに気付きました。

今更反省しても遅いのですが、自分を冷静に見られていなかったことが悔やまれます。自分では、自分で考えて生きているつもりでも、それは社会の中の自分なのですね。

世の中、いつ何が起きるかわかりません。広い視野で社会を見て生きていけるようになりたいと思います。