雑記

抜けた歯についての言い伝え。枕元に置くと、ねずみから贈り物がある?

先日小学校の頃の思い出の品を整理していると、面白いものが出てきました。それは、手紙と共に保管された自分の歯。文面からどうやらネズミに当てたものだということがわかりました。ネズミが取りに来てくれる?? そんな物語を読んだことがある気がする‥‥。古い記憶だったので、調べてみることにしました。

恥ずかしいけど晒してしまいました笑

ねずみとおうさま

調べてみた結果、私が子供のころ影響を受けたのはこの「ねずみとおうさま」という本のようでした。

  • 出版社/岩波の子供の本
  • 出版年/1953年
  • 著/コロマ神父 
  • イラスト/土方 重巳 
  • 翻訳/石井 桃子 

あらすじ

昔、すぺいんに、幼い王様がいました。

ある時1本の乳歯が抜けた王様は、お母様にそれを枕の下に手紙と共に置いて休むことを教わります。そうするとペレスねずみがやってきて、歯と交換で贈り物をくれるというのです。

その夜目を覚ましてペレスねずみに会った王様。ペレスが話す、知らない王宮の外の様子などに興味を引かれ、魔法の力でねずみに姿を変えてもらって共に王宮を抜け出します。

街中の冒険の始まり!しかしそこで見たのは、自分と同じ年頃の子供らが貧しさ、飢えを耐え忍ぶ様子。

この国の王である自分…。「皆が神の元に兄弟であり、そのうちの兄である」とお母様に諭され、自分の王位を自覚して後に立派な王様になりました。

歯とねずみのことはぼんやり思い出しましたが、話の内容はすっかり忘れていました。もともとは日本ではなくスペインの物語だったようです。

でも、抜けた歯を置いておいたら贈り物に変わっていたり、ましてや冒険にいったりするなんて夢にあふれてますよね。子供のころの私が思わず手紙を用意して置いてしまったのもわかるな〜と思いました。

さて、このお話ですが欧米の古くからの言い伝えがベースにあるようです。

欧米の言い伝え

スペインだけでなく、フランスやイギリス、北欧、アメリカを含め多くの欧米諸国で乳歯が抜けると枕の下に入れておくよう言われるそうです。

なぜなら、そうすると夜に「ネズミ」か「歯の妖精」がやってきて、抜けた歯を持ち帰り、かわりにコインやプレゼントを置いていってくれる、という言い伝えがあるから。

言い伝えは国や地域によって色々変わるようで、枕の下ではなくテーブルの脚の下や柱の穴など家の中のどこかに隠したり。やってくるのもネズミだったり妖精だったり、男の子か女の子かによって違うというのもあるようです。

でも、いずれにせよ子どもたちにとってはサンタクロースと同じようなイベントで、歯が抜けた夜には楽しみに眠りに落ち、翌朝目覚めてプレゼントを見つけるそうです。

この話の起源は古く、一説によると北欧神話の初期ヴァイキング時代の様子を伝える13世紀の文書『エッダ』に、初めて乳歯が抜けた子どもにはお金をプレゼントする習慣があったことが記録されているとか・・・。

また古代ヨーロッパでも、6本の乳歯が抜けると親が枕元にコインか小さな贈り物をこっそり隠し、子どもを喜ばせるという伝統があったそうです。

日本の言い伝え

こんな夢たっぷりの欧米の言い伝え。日本ではどのような言い伝えがあるのでしょう?

抜けた上の乳歯を床下へ、下の乳歯は屋根の上に投げれば永久歯がちゃんと生えてくる。

こちらも知っているような気がしてなりません。そして、恐らく私はこれもやってみたことがあるような気がします笑

でも、贈り物でなくて健康につながるおまじないっぽいところがなんとも日本らしいですよね。ただ、この日本の言い伝えと欧米の言い伝えを比べるとネズミのお話の方が夢があるので、枕元に置く方を選びたくなりそうです。

ちなみに、ここにもネズミが絡むことがあるそう。

「ネズミの歯のように強くな〜れ!」
「ネズミの歯と変〜われ!」

・・・のように願いをかけながら投げるそうです。

ネズミの歯が強く、生え変わることなく後から後から伸び続けることにあやかったそうですが、本当にネズミの歯に変わったらびっくりですし、困りますね笑(誰もそんなこといってないけど笑)

ネズミの歯に変われと願うよりは、ネズミから贈り物をもらう方がやっぱりいいなぁと思う私です。(まぁ、もう歯は抜けないのだけれど。次抜けたら入れ歯に変わるから大問題。笑)

素敵な体験談も。

今回この話を調べていると、この言い伝えにまつわる素敵な体験談もいくつか見つけることができました。

体験談①

ある方は、子供の頃にこの話を信じ切ってこっそり(のつもりで)拙いひらがなで手紙とネズミのペレスの似顔絵を書いて乳歯と共に枕の下に入れておいたとのこと。

すると、翌朝ペレス氏からのお返事とプレゼントが枕の下に!薄い便箋に震えた文字で「歯をありがとう」と結構長いお手紙だったそうで、はしゃいでご家族に自慢されたそうです。

体験談②

今度は親目線。ある時、息子さんにイタリアと日本の言い伝え両方を話したところ、「イタリアの方がいい」と即答されていたそうです。そんな息子さんの下の歯が初めて抜けたときには、大喜びで家族や親戚に報告しまくり! ドキドキしながらベッドに入ったそうです。

ご両親も事前にわざわざ可愛い図柄の記念コインをインターネットで探して購入し、ネズミ&妖精からのお手紙付きで、枕元に用意されたそうです。翌朝コインを発見した息子さんは、大興奮だったとのことでした。

どちらも素敵なお話ですね。読んでいて思わずにっこり。心が温まりました。

体験談③:私の場合

一方の私はというと、抜けた歯と手紙がそのまま残っているので贈り物には変わらなかったようです笑。でも、20年以上経って発見されたことで面白いことをしてた自分を思い出して楽しめたので良しとします。

ちなみに思い出の品を整理するつもりだったのですが、面白かったのでこちらの歯と手紙は捨てずに残しておくことにしました笑。

実はこの手紙には続きがあり、もう一つ面白い発見があったのですが・・・。それをご紹介するのは、また次回にしたいと思います。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

https://pointseikatsu.com/2020/09/13/futa/