タッキー不在の「滝沢歌舞伎ZERO」から考えさせられたこと。

先日、楽しみにしていた「滝沢歌舞伎ZERO」の本編とドキュメンタリー映像を観た。期待通り素晴らしく、とてもいい作品だったのだがアラサー視点で非常に考えさせられることがあったので、まとめておきたいと思う。

私が観たのは「滝沢歌舞伎ZERO」の初回限定盤。本編とドキュメンタリー映像が収録されているものである。

「滝沢歌舞伎ZERO」は今さら説明するまでもないが、2018年をもって芸能界を引退した滝沢秀明さんが2006年から続けてこられた舞台を、Snow Manがメインキャストとして引き継いだもの。

私はこの5月に沼に戻ってきたばかりのため、以前の滝沢歌舞伎は見たことがあったがZEROに関してはこのDVDが初見の状態だった。

見た順番は本編Disc1→2、ドキュメンタリー。まず、本編を存分に楽しんだ上でドキュメンタリーを観たのだが、そこであることに気付き、考えさせられることに・・・

本編からドキュメンタリーに至るまで、どこにも滝沢くんが登場しなかったのである。(名前は何度も出てきたし、想像できる場面も存在したけれど。)

もちろん、この「滝沢歌舞伎ZERO」はSnow Manがメインキャストを務め、世代交代をした作品であることはわかっていた。

しかし、1度目に本編を観たときには、それを影で支えるタッキーの姿をどこかに観ていたように思う。表舞台ではメインを受け継いだSnow Manが輝いているが、その裏にはタッキーのお膳立てがあることを勝手に想像していたのだ。

しかし、私が想像したようなタッキーの関わりはこの3本の映像にはなかった。

演出家として滝沢くんが作っていることは間違いないのだが、この「滝沢歌舞伎ZERO」はSnow Manが作り上げたものということを強く印象付けられたのである。

ZEROの前に映像化された「滝沢歌舞伎2018」。

この作品の主演はタッキーで、その脇にV6の三宅健くんと長谷川純くんがおり、Snow Manや林くんたちジャニーズJr.はその脇を固める役どころだった。

「滝沢歌舞伎2018」の中心は間違いなくタッキーであり、Jr.のみんなはタッキーや三宅くんについていく存在に見えたし、それは当然ながら本編を見てもドキュメンタリーを見ても感じることだった。

そのイメージが強かったため、ZEROにおいても表に出ないだけで中心にいる滝沢くんの姿を脳内で作り上げてしまっていた自分がいたのである。

しかし、それはSnow Manに対して非常に失礼なことだったと反省することに。

「滝沢歌舞伎」は滝沢くんが作り上げたものであるが、「滝沢歌舞伎zero」は、間違いなくSnow Manの作品だと言えるだろう。

もう一つ印象的だったのは、ドキュメンタリーに振り付け担当として登場するA.B.C-Z 五関晃一くんと、舞台上でも名番頭を務めた11年出演の林翔太くんの存在である。

五関くんも林くんも主演のSnow Manより歳上である。ジャニーズ歴ももちろん長い。そんな二人は、主演という重責を担うSnow Manを支える存在として、影ながら大きな存在感を放っていた。

滝沢くんが「完全に表に出ない影の支え」だとすると、五関くんや林くんは「表に見える支え」だったと言えよう。

例えば、Snow Manの渡辺翔太くんが思うように歌えなくて悩んでいた時のこと。林くんが声をかけ励ましていたのだが、スランプを乗り越えて思うように歌えた渡辺くんが林くんに向かって言った言葉と笑顔が印象的だった。

「林くん、昨日歌えた!」

また、新たなオープニングとなった「ひらりと桜」について語る五関くん。Snow Manに寄り添い、一緒に舞台を作るものとして振り付けをした話から、彼の先輩としての姿を頼もしく感じた。

これまでのように表立って引っ張ってくれるタッキーという存在がいなくなった本作品において、近くで見守ってくれる「表の影」としての二人の存在がSnow Manの心の支えとなっていたことは間違い無いだろう。

このブログでも書いたことがあるが、私は林翔太くんのファンである。また、1度目の沼にハマっていた中高生の頃には群を抜くダンスと周りと少し違う魅力をもつ「ごっち」が好きだったこともある。

そんな私は、主演のSnow Manよりも五関くんや林くんに歳が近い。滝沢くんとSnow Manのちょうど間の世代である。それゆえ、非常に感じるものがあった。

まず、DVDに登場しない滝沢くん。その徹底した姿勢から「滝沢歌舞伎」の座長をSnow Manに渡したという強い意志を感じた。

仕事において、社会において、いつまでも後輩のつもりでいる自分がいたが、そういう年齢ではなくなっていることに改めて気付かされることとなった。

いつまでもついていくばかりではいけないのである。

そして、自分と同年代で主演のSnow Manをそばで支えた二人からは、中堅となり自分自身も後輩たちを支える人にならなければならないということを強く思わされた。

もちろん、作品として非常に素晴らしい「滝沢歌舞伎ZERO」。この曲が良かったとか、この演技がすごかったとか、言いたいことはたくさんある。

でもそれ以上に、Snow Manの主演という重責と闘いながらやり遂げる姿や、それを支える五関くんや林くんの存在、完全に影になることで名実ともにSnow Manを座長にした滝沢くん。

彼らの姿から学ぶことはとても多かった。

アラサーになって後輩も増え、仕事での責任も増してきた。そんな私に、この作品は頑張らなきゃなぁと意識を新たにするきっかけを与えてくれたのである。

こんな気持ちにさせてくれるからジャニーズってすごい。

こうして私はまた一歩、沼へと深く沈んでいくのである。

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